- ネットワークビジネス(MLM)
- ねずみ講
この2つは混同され、どっちも違法でしょ?などと思われることも多いですが、全く違うものです。
では、何がどう違うのでしょうか。
それぞれの特徴
ネットワークビジネス(MLM)
- 合法
- 連鎖販売取引(収入とれる範囲が多段階で広いが制限あり)
- マルチ商法
- 実際に商品やサービスが存在することがほとんど
- ポジション維持の会員費をとらないことが多い
- 仕事量によっては下剋上可能
まず、一番誤解されやすいですが、ネットワークビジネス(MLM)は合法です。
連鎖販売取引やマルチ商法と呼ばれることもありますが、それ自体が違法ではないのです。
マルチ商法は詐欺だ、違法だといわれがちですが、MLMそのものが違法ではなく、MLMの勧誘等の活動の仕方に問題がある可能性が高いです。
MLMは、通常のインターネットビジネスと違って多段階で紹介報酬、販売報酬を得ることができます。
ただし無制限ではありません。
それぞれのMLMの会社方針にもよりますが、最大でも7段階、9段階までと決めているところも多いですね。
ポジション維持のための会員費(月額管理費などと呼ばれることもある)も、なかにはとるケースもありますが、とらないことが多いです。
たとえ月額1000円だとしても、月額管理費が存在するために新規の人を紹介しにくい、活動しにくい、参加しても離れていくデメリットが多いからだと思います。
ねずみ講
- 違法(法律で禁止されている)
- 無限連鎖講(収入をとれる範囲が無限大)
- 実際に商品やサービスが存在しないことも多い
- ポジション維持の会員費をとることが多い
- どんなに頑張っても下剋上不可
ねずみ講は無限連鎖講の防止に関する法律で禁止されています。
法律で禁止されているので、ねずみ講の活動をすると最悪捕まります。
無限連鎖講は、先に始めた人が必ず儲かるのが大きな特徴です。
先に始めた人「トップレベルにいる人」は、後に始めた人「ダウンレベルにいる人」すべてから収入を得る形となり、範囲は無限大なので、参加者が多くなればなるほど儲かります。
後に始めた人は、先に始めた人に勝つことはできない仕組みになっています。
極端な話、先に始めたAさんが全く仕事をせず、Aさんの紹介で活動を始めたBさんが有能で、バリバリ活動したとしても、BさんはAさんを上回ることはできません。Aさんは全く仕事せずとも、有能なBさんのおかげで不労所得を得られるわけです。
その一方で、MLMの場合は、「仕事をした人が報われる形を採用するべき」という考えのところも多く、後から参加したとしても、活動次第で、トップを追い越すことができる仕組みを採用しているケースが多いですね。

ねずみ講の場合、ポジション維持のための会員費をとり、実際には商品もサービスもないケースが多いです。
商品やサービスの販売、シェア拡大を目的にしていないので、本末転倒ですよね・・・
お金を巻き上げるのが最大の目的で、
「必ず儲かるから」などと巧みに勧誘し、会員費を先に払わせて収益を上げる。でも実際の商品やサービスがないので売上が立たず、自転車操業になって破綻する
といった流れが多いですね。
被害額が多ければ多いほど、テレビなどのメディアにとりあげられて話題になることもありますね。
何がどう違うのか〜おもな比較〜
種類 | MLM | ねずみ講 |
法律 | 合法 | 違法 |
形式 | 連鎖販売取引 | 無限連鎖講 |
収入範囲 | 多段階(制限有) | 多段階(無制限) |
商品、サービス | 有りが多い | 無しが多い |
会員費 | 無しが多い | 有りが多い |
後発組の下剋上 | 可能 | 不可能 |
MLMとねずみ講が混同される背景
MLMとねずみ講は仕組みが似ているので、混同されることも多いです。
MLMの別名、マルチ商法の言葉そのものがイメージ悪いことも多く、マルチ商法と聞くだけで、拒否反応を示すことも少なくありません。
MLMにみせかけたねずみ講もあるので、実際に区別がつきにくいことも多いです。
あとはテレビなどメディアの影響も大きいのではないでしょうか。

MLMとねずみ講の違いを詳しく説明せず、マルチに騙された、マルチ商法の前科が・・などといわれることもあるので、ますます話がややこしくなっていると思いますね。
MLM=合法だからなんでもOK、ではない
「MLMが敬遠されるのは、ねずみ講と誤解されるから」
これは確かに大きな理由だと思いますが、その他にも理由はあると思います。
個人的に大きいなと思うのは「MLMは合法だから、なにをしてもOK」と思っている参加者、リーダーがあまりに多いこと。
MLMが悪いというより、MLMをやっている人のやり方に大きな問題があるのです。
例えば、
- 目的を言わず、いきなり勧誘を始める
- 婚活セミナー、マッチングアプリなど、明らかに趣旨が違う場所で勧誘する
- 「必ず儲かる」など、甘い言葉で巧みに勧誘する
- 相手が嫌がっているのに無理やり参加させる
- 詳しく説明をせず、登録させる(お金を払わせる)
- 商品やサービスを過剰に褒めたて、表現する
- 都合の悪い部分、デメリットを一切言わない
などですね。詳しく挙げようと思ったらキリがありませんが・・(苦笑)
ネットワークビジネスを始めるのは難しくなく(参入障壁が低い)、さきほど紹介したように「簡単だよ」などと説明する紹介者も多いため、手軽に稼げると思って参加する人が多いです。
そのため、参加したあとで
こんなはずじゃなかった!騙された!
などとトラブルに発展しやすいのです。
MLMは将来性のある素晴らしいビジネスですが、手軽に片手間で稼げるほど甘い仕事ではありません。
自分の収入を増やしたい気持ちが強すぎるのか、都合の悪い部分、臭いものにフタをして説明する紹介者やグループリーダーの責任も重いですね。
このような事情もあり、MLMは合法ですが、規制をかけられることも多いです。
まとめ
残念ながら、MLM活動をしている人全員がまっとうな活動をしているわけではありません。
むしろ自分が稼ぎたいから多少誇張しても大丈夫、絶対儲かるから〜などと荒らしているケースが多いですね。
そのような荒らし行為が絶えないために、MLMへの一般の目も厳しくなるばかりです。
たとえまっとうに健全に活動していても、悪いことをやっているのでは?と疑いの目で見られてしまうことも覚悟しなければならないのが現状です。

MLMに魅力や将来性を感じて参加し、健全に活動していたものの、一般的な悪い印象の影響で、友人から白い目でみられ、泣く泣く撤退したケースも山ほどあります。
MLMに魅力や将来性を感じても、周りから叩かれると不安な気持ちになってしまいます。
そのような背景、問題があるからこそ、わたしたちはアイビスを立ち上げました。
アイビスが「健全なMLM活動」の大きな武器になるとうれしいですね♫